二の腕脂肪吸引のダウンタイムはどれくらい?エルサの症例と過ごし方の工夫を美容外科医が解説

二の腕脂肪吸引でいちばん気になるのは、「ダウンタイムはどれくらい続くのか」という点ではないでしょうか。
本記事は、術後の腫れ・内出血・むくみ・拘縮などの症状別の特徴を、時系列(術後〜3か月)で整理し、日常でできる過ごし方・対処法と考えられるリスクまで丁寧に解説します。
エルサやクォンタムRFを併用した症例の経過もあわせて参考にしてください。
信頼できる情報で、不安を減らし納得して検討できる一歩につなげましょう。
本記事は、東京都立広尾病院、日本大学病院、東京都立墨東病院での勤務を経て、業界最大手である湘南美容クリニックで院長を歴任したのち、2025年にPurelys TOKYO CLINICを開院した三浦 航 院長が監修しています。日本美容外科学会・日本抗加齢医学会の正会員であり、VASER脂肪吸引の認定医として専門的な研鑽を積んでいます。 |
目次
二の腕脂肪吸引でダウンタイムが起こる理由

二の腕の脂肪吸引を受けたあとに、腫れや内出血といった症状が一時的に現れることがあります。
これは体が回復しようとする自然な反応であり、どなたにも見られる一般的な経過(ダウンタイム)です。
この章では、こうしたダウンタイムがなぜ起こるのか、その背景となる体の仕組みを分かりやすく整理していきます。
脂肪細胞除去による影響
二の腕の脂肪吸引は、脂肪細胞そのものを取り除く施術です。
脂肪を直接吸い出すため、再び同じ部分が太りにくいとされていますが、吸引の際に周囲の組織が刺激を受けるため、一時的に炎症が起こります。
腫れや内出血が出るのは自然な経過で、多くの方に共通して見られます。
こうした症状は術後数日から数週間にわたり変化し、時間とともに落ち着いていきます。
カニューレ操作によるダメージ
脂肪吸引では、カニューレと呼ばれる細い管を皮膚から挿入し、前後に動かしながら脂肪を吸い取っていきます。
掃除機でホコリを吸う際に位置を変えながら動かすのと似ており、部位ごとに丁寧に吸引していく必要があります。
この操作の過程で皮下の小さな血管や組織が刺激を受け、一時的に出血や炎症が起こります。
そのため、術後の初期には腫れや内出血が強めに見られることがありますが、これも時間の経過とともに落ち着いていきます。
体が治っていくための過程
二の腕の脂肪吸引後は、体の中で治癒反応が進みます。
その一環として「拘縮」と呼ばれる皮膚の硬さや突っ張り感が現れることがあります。
これは傷ついた組織が修復され、皮膚と皮下組織が癒着していく自然な流れですので多くの場合、数週間から数か月で和らぎ、最終的な仕上がりへと近づきます。
一時的に硬さが気になることもありますが、正常な回復の過程と理解し安心して経過を過ごしてください。
次の章では、術後1日目から3か月までのダウンタイム経過を時系列で整理していきます。
二の腕脂肪吸引のダウンタイム経過

施術料金 | 【開院キャンペーン】二の腕スッキリセット / エルサ+クォンタムRFかけ放題 |
施術料金 | 【開院モニター】二の腕スッキリセット¥385,000 / エルサ+クォンタムRFかけ放題¥366,000 / 笑気+静脈麻酔¥66,000 |
副作用・リスク | だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・吸引部の皮膚が硬くなる、凹凸になる・効果に満足できない・施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ・皮膚の色素沈着 |
二の腕脂肪吸引後は、時間の経過とともに症状が変化していきます。腫れや内出血のピーク、拘縮の出方、仕上がりの完成度など、時期ごとの特徴を解説します。
術後1〜3日目

術後1〜3日目は腫れや痛みが出やすい時期です。これは吸引で組織が刺激を受けたり、麻酔液が体に残っているために起こる自然な反応です。
エルサ(高周波で脂肪をやわらかくし、吸引をしやすくする補助機器)を使うと、組織への負担が抑えられ腫れや痛みが比較的少なくなる場合もあります。
当院では安定した回復のために圧迫着の着用をおすすめしており、添付の写真(術後3日目)も圧迫着をつけたまま撮影しています。少し腕が動かしづらそうな様子はありますが、大きな腫れは見られません。
1週間以内

術後5日前後は、まだ腫れや内出血が残る時期です。
一般的には赤紫色の内出血が出て、1〜2週間のうちに黄色に変化しながら落ち着いていきますが、当院でエルサとクォンタムRFを併用したケースでは、術後5日目で強い腫れは見られず赤みも比較的穏やかでした。
添付の写真(術後5日目)でも赤みは軽く、大きな腫れは確認できませんが、経過には個人差があるため一例として参考にしてください。
2週間〜3週間

術後2〜3週間は、皮膚の硬さや突っ張り感が出やすい「拘縮」の時期です。
回復の過程で自然に起こるもので、数か月かけて和らいでいきます。
当院のケースでは、腫れや赤みが軽いまま拘縮に移る方もいます。添付の写真は術後13日目で、まだ2週間未満ですが、赤みは落ち着き大きな腫れも見られません。
1か月経過

術後1か月になると、腫れや内出血はほとんど改善し、見た目も自然に近づいてきます。
7割くらいの完成度です。硬さが残ることもありますが、時間の経過とともにやわらかくなっていきます。
当院でエルサとクォンタムRFを併用した症例では、術後30日目で内出血はほぼ見られず、皮膚の色味も自然に戻っていました。添付の写真(術後30日目)でも赤みや大きな腫れはなく、炎症が落ち着いていることが分かります。細さの完成はこれからですが、順調な経過といえます。
3か月経過

術後3か月が経過すると硬さも和らぎ、最終的なラインに近づいていきます。
腫れや内出血はほぼ改善していることが多く、自然なシルエットが確認できる時期です。この頃に仕上がりを実感する方も多いですが、体質や回復のスピードには個人差があります。経過を見守りつつ、定期的に診察を受けましょう。
当院は開院間もないため、まだ3か月後の症例写真は掲載できませんが、症例が揃い次第、公開を予定しています。今後も実際の経過を共有し、より具体的にイメージしていただけるようにしていきます。
Purelys TOKYO CLINICの脂肪吸引が内出血しない理由

これまでの経過を見ていただいたとおり、当院の症例では内出血や腫れが比較的おだやかに経過しています。
吸引には「ベントエックス」というカニューレ(管)を用いており、当院では特注で人体の曲線に合わせた形状を採用しています。
さらにエルサという高周波機器で脂肪をやわらかく溶かしてから吸引するため、体の組織から無理に剥がすことなく脂肪を取り除けるのが特徴です。
その結果、血管や周囲の組織を傷つけにくく、出血や腫れを抑えやすくなります。加えてクォンタムRFで皮膚を引き締めることで仕上がりが整いやすくなり、安心して回復を迎えていただけるよう努めています。
二の腕脂肪吸引ダウンタイムの過ごし方

二の腕脂肪吸引後を快適に過ごすためには、日常生活での腕の動かし方や圧迫着の着用、生活習慣の整え方を意識しましょう。ここでは回復を助け、仕上がりを安定させるための具体的な注意点を紹介します。
腕を無理に上げない
術後1週間ほどは、腕を大きく上げたり重い物を持つと腫れや痛みが強くなりやすい時期です。
洗濯物を干す、棚の上に手を伸ばすなどの動作は控えましょう。
吸引部位に余分な負担をかけないために安静を心がけ、必要に応じて家事や仕事を調整しましょう。
圧迫着を正しく使う
二の腕は皮膚がゆるみやすいため、術後1か月〜3か月は圧迫着を着用しましょう。
袖口から圧迫着が見えるのを避けたい場合は、長袖やカーディガンを活用しましょう。
仕上がりを綺麗にするために医師の指示に従ってください。
むくみや内出血へのセルフケア
術後は脇から肘にかけてむくみや内出血が出やすくなります。
基本は安静が大切ですが、医師の許可があれば軽いストレッチや下半身の運動を取り入れましょう。
水分をしっかり摂り、体の循環を整えることも意識してください。腫れや色味が長く続く場合は自己判断を避け、早めに相談しましょう。
服装の工夫
圧迫着を毎日つけるため、ゆったりとした長袖や羽織りものを選ぶといいでしょう。
特に拘縮が出ている時期は窮屈に感じやすいので、快適に過ごせるスタイルで過ごしてください。
生活習慣の制限
飲酒や喫煙は血流や炎症の回復を妨げるため、術後少なくとも2週間は控えましょう。
特に喫煙は血管の働きに影響するため、できれば施術が決まった日から禁煙を始めるのが理想です。
睡眠不足や偏った食事も回復を遅らせる要因になるため、十分な休養と栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
不安を感じた時に医師へ相談する目安
通常の経過では数日〜数週間で腫れや内出血は落ち着いていきますが、痛みが強く続く、腫れが増している、赤みが広がっているといった場合は、早めに医師へ相談してください。
専門医が状態を確認し、必要に応じて処置や薬の調整を行います。自己判断で放置せず、少しでも不安があれば医療機関に相談する姿勢が望ましいです。
漢方でダウンタイムをサポート
二の腕脂肪吸引のあとは、腫れやむくみが気になることがあります。
こうした症状を和らげる補助的な方法として、医師の判断のもとで漢方を取り入れる場合があります。ここでは三浦医師が実際にお伝えしている漢方を、解説とともにご紹介します。
五苓散(ごれいさん)
五苓散は、体にたまった余分な水分を排出し、むくみをやわらげる目的で使われる漢方です。
水分の巡りが悪くなることで生じる腫れや重だるさに対応しやすく、ダウンタイム中の不快感をやわらげてくれる場合があります。特に体質的にむくみやすい方に処方されることが多い薬です。
ただし、合わない体質の方もいるため、必ず医師の診察を受けてから使用しましょう。

治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)
治打撲一方は、打撲や手術後の腫れ・内出血をやわらげる目的で用いられる漢方です。
炎症による痛みや腫れをやわらげ、組織の回復を支えるとされています。二の腕脂肪吸引後に一時的な赤みや腫れが気になる場合に使われる漢方です。
一般的な鎮痛薬とは働き方が異なるため、補助的なケアとして取り入れられることが多いです。自己判断での服用は避け、必ず医師の指示を受けて使用しましょう。

柴苓湯(さいれいとう)
柴苓湯は、水分の巡りが乱れて起こるむくみを改善する目的で使われる漢方です。
体内の水分バランスを整えることで、腫れや違和感を和らげるとされています。二の腕脂肪吸引後に処方されることがありますが、体質や症状によっては合わない場合もあります。

二の腕脂肪吸引のリスク

二の腕脂肪吸引は細さやラインを整える施術ですが、手術である以上リスクが伴います。
凹凸や左右差、傷跡、皮膚のたるみなどが起こる可能性があるため、事前に理解し、医師と十分に相談してから進めましょう。
仕上がりの凹凸や左右差が残る
脂肪吸引では、カニューレという細い管を使って脂肪を取り除きますが、吸引が均一でないと表面に凹凸が出たり、左右で仕上がりに差が出ることがあります。
一方向だけの吸引では段差が生じやすいため、Purelys TOKYO CLINICでは立体的に吸引する方法を採用していますが、こうしたリスクは医師の技術に左右される部分が大きいため、カウンセリング時に術式や経験についてしっかり確認しましょう。
傷跡や赤みが残る
脂肪吸引では、カニューレを挿入するために小さな切開を行います。
多くは脇や肘のしわに沿うなど、目立ちにくい位置が選ばれますが、術後しばらくは赤みや色素沈着が見られることがあります。一般的には数か月で薄くなる傾向がありますが、体質や経過によって長く残る場合もあります。
ケアの方法を守り、症状が気になる時は早めに医師に相談しましょう。
皮膚がたるみ
二の腕は脂肪を除去すると皮膚が余りやすく、術後にたるみが目立つことがあります。
Purelys TOKYO CLINICでは高周波機器(例:クォンタムRF)を併用して皮膚を引き締める方法も取り入れられていますが、効果には個人差があります。
あらかじめたるみが起こる可能性を理解しておき、必要に応じて補助的な施術を検討しましょう。
後悔しないために確認すべき点
施術を受ける前に、希望する細さや仕上がりのイメージを医師と共有しましょう。
リスクや注意点を十分に理解せずに進めると、完成後の見た目とのギャップで後悔につながることがあります。カウンセリングでは、回復までの期間やダウンタイム中の過ごし方、万が一のリスク対応などを確認しておきましょう。
納得して施術に臨むことが、安心して経過を過ごすための前提となります。
Purelys TOKYO CLINICの腕脂肪吸引

二の腕脂肪吸引は仕上がりの美しさと安全性が求められる施術です。Purelys TOKYO CLINICでは、立体的なデザインと最新機器を組み合わせ、自然でなめらかなラインを目指しています。ここでは当院の施術の特徴を紹介します。
二の腕に特化したデザインと技術
二の腕は「振袖」と呼ばれる部分や後ろ側に脂肪が残りやすく、ただ細くするだけでは不自然な仕上がりになることがあります。
当院では「クリスクロス法」と呼ばれる立体的な吸引法に加え、特注のカニューレを使用しています。
筋肉や骨格の流れを考えながら丁寧に吸引することで、凹凸の少ない自然なラインをつくり、細さと美しさを両立させることを大切にしています。
最新機器の併用による引き締め効果
脂肪をしっかり取り除いたあとに皮膚が余ると、仕上がりに影響することがあります。
当院では高周波や超音波の機器(エルサやクォンタムRFなど)を併用し、皮膚の引き締めや質感の改善をサポートしています。
脂肪除去後に出やすいたるみを抑え、よりすっきりとした二の腕ラインを目指すことができます。
安心できるアフターケアとサポート
術後は圧迫ケアや定期的な診察を行い、経過をしっかり確認します。
飲酒や運動再開の目安といった生活の注意点も丁寧に説明し、不安を抱かずに回復を進められるようサポートしています。さらに、必要に応じて他院での施術後修正にも対応できる体制を整えており、一人ひとりに合わせたサポートを心がけています。
施術前から回復まで安心できる環境を整えることを大切にしています。
施術の詳細は二の腕脂肪吸引をご覧ください。

二の腕脂肪吸引のよくある質問
二の腕脂肪吸引を検討する方からは、日常生活や仕上がりに関する質問が多く寄せられます。ここでは特に関心の高い疑問を取り上げ、一般的な目安や注意点を分かりやすくまとめます。
仕事復帰はいつから可能ですか?
一般的には1週間前後で復帰できます。
デスクワークは数日で可能ですが、腕を多く使う仕事は2週間以降を目安にしましょう。特に夏場は腫れが出やすいため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
腫れやむくみを早く治す方法はありますか?
圧迫着を指示どおり着用しましょう。
水分補給や十分な睡眠、塩分を控えた食事も大切です。医師の許可が出たら軽い歩行や足首運動で血流を促しましょう。
ダウンタイム中に避けるべき生活習慣は?
飲酒・喫煙・運動・サウナ・長風呂・独自マッサージは控えましょう。入浴や運動の再開は、診察を受けて段階的に判断しましょう。
ダウンタイムが長引くのは異常ですか?
経過には個人差があります。強い痛みが続く、赤みが広がる、発熱や膿、しびれの悪化がある場合は受診しましょう。通常は数週間から数か月で落ち着きます。
二の腕脂肪吸引で傷跡は目立ちますか?
切開は脇や肘のしわに沿って行うことが多く、目立ちにくいですが、一時的な赤みや色素沈着が出ることもあります。紫外線や摩擦を避け、ケアを続けましょう。
二の腕脂肪吸引は本当に効果がありますか?
二の腕脂肪吸引は脂肪細胞を取り除くため、リバウンドしにくいとされています。効果は1か月ほどで感じ始め、3か月で完成に近づきます。ただし個人差があり、生活習慣によっては他の部位に脂肪がつくこともあります。ケアを続けましょう。
まとめ
二の腕脂肪吸引のダウンタイムは、術後数日から数か月をかけて回復していきます。
腫れや痛みは体が治ろうとする自然な反応であり、1か月で細さを感じ始め、3か月で完成に近づきます。圧迫着の着用や生活習慣の工夫を続けることで回復を助けることができます。
むくみや拘縮が不安に感じられる時期もありますが、正しい知識とセルフケアで落ち着いて過ごしてください。症状が長引いたり強く出る場合は、自己判断せず医師へ相談しましょう。
カウンセリング案内
二の腕脂肪吸引を検討する際は、ダウンタイムの過ごし方や仕上がりへの不安を医師に直接相談しましょう。Purelys TOKYO CLINICでは、専門医がカウンセリングを通じて症状や生活背景に合わせた説明を行い、不安や疑問を整理します。
実際の経過や生活上の注意点を確認し、施術を検討してください。まずはカウンセリングをご利用いただき、自分に合った方法を理解しながら、一歩を踏み出しましょう。
-
2014年3月
川崎医科大学卒業
-
2014年4月
東京都立広尾病院
-
2016年4月
日本大学医学部付属板橋病院勤務
-
2020年3月
湘南美容クリニック入職
-
2022年4月
湘南美容クリニック京都院院長就任
-
2024年11月
湘南美容クリニック町田院院長就任
-
2025年8月
Purelys TOKYO CLINIC開院
- アメリカ心臓協会 BLSプロバイダー
- アメリカ心臓協会 PALSプロバイダー
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本抗加齢医学会正会員
- ベイザーハンズオンセミナー受講
- VASER(ベイザー)脂肪吸引 認定医
もっと見る