太ももの脂肪吸引でここまで変わる。エルサ(LSSA)×クォンタムRF併用が選ばれる理由#0053

太ももの脂肪吸引で確実に細くしたい方へ。エルサ＋クォンタムRFが効果的な理由

足の脂肪吸引は「しっかり細くしたい」「前もも・外ももの張りを減らしたい」と多くの方が希望されます。
しかし、大腿は皮膚が厚く、脂肪量も多いため、吸引後に皮膚の緩みが出やすい部位でもあります。

今回の症例は、エルサ（LSSA）＋クォンタムRFを併用したことで、
脂肪量をしっかり減らしながらも 皮膚が引き締まり、美しい脚線へ繋がった典型例です。

クォンタムRF（Quantum RF）とは？

本症例で脂肪吸引と併用した「クォンタムRF」は、世界的な医療機器メーカーInMode社が開発した、バイポーラ（双極）高周波治療器です（一般的に「BodyTite」等の名称で知られる技術の最新機種です）。

従来の脂肪吸引は「脂肪を減らす」ことには長けていましたが、「皮膚を縮める」力は限定的でした。特に太ももの内側などは皮膚が薄く、脂肪を急激に減らすと風船がしぼんだように皮膚がたるむリスクがありました。

クォンタムRFは、皮膚の「外側」と「内側」で高周波（RF）エネルギーを挟み撃ちにする技術です。 これにより、皮膚深層の温度を安全に上昇させ、コラーゲン線維を強力に収縮させます。結果として、脂肪を除去しながら、まるで着圧ストッキングを履いているかのような強力なタイトニング（引き締め）効果を実現します。

▷詳しくは、この先のクォンタムRFの紹介ページをご覧ください。

症例紹介

プロフィール： 年齢 20代中盤、身長 154.5cm、体重 45.5kg、BMI 19.0、吸引量：1400cc
施術部位： 大腿・膝・臀部
使用機器： エルサ（LSSA）＋クォンタムRF
麻酔方法： 静脈麻酔＋局所麻酔併用
ダウンタイム： 腫れ約7日、内出血約14日程度
撮影時期： 術後3ヶ月
お悩み： 「太ももが太く、歩くときに内股が擦れるのが不快」「スキニーパンツを履いた時に外側の張り出しが目立つ」というお悩みで来院されました。 診察の結果、皮下脂肪の量は多いものの、皮膚の質感が柔らかく、単純な脂肪吸引だけでは術後に皮膚が余ってたるむ（シワができる）リスクが高いと判断しました。そこで、脂肪除去と同時に強力な引き締めを行うクォンタムRFの併用をご提案しました。

術後3日目

72時間の圧迫を外したところです。
この方は内出血も腫れも少ないタイプです。

術後4日目

圧迫を外したことで一時的に腫れと内出血が増えます。前日よりも内腿の隙間が減っているのがわかります。

術後5日目

むくみのピークは3-5日目のことが多いです。

術後6日目

内出血は徐々に薄くなってきました。

術後7日目

7日目に抜糸をします。
抜糸後は入浴やインディバに行くことが可能です。

術後8日目

内出血の色が徐々に薄くなってきます。

術後9日目

術後11日目

内腿や膝周りから徐々に拘縮が出現してきます。

術後12日目

鼠蹊部に拘縮が出てきたため、左の打内ももの付け根が段差のようになっています。
これは拘縮によるものなので時間とともになくなります。

術後13日目

内出血もほぼなくなりました。

術後14日目

2週間が経過すると術前と同じくらい〜少し細くなります。
ここからさらに拘縮は増えていき、3-4週間目がピークになります。

術後90日目

写真は術前と術後3ヶ月の比較です。

最も劇的な変化は、太ももの間にしっかりとした「隙間」が生まれている点です。 術前はぴったりと密着していた内太ももが、クォンタムRFによる引き締め効果ですっきりと離れ、直線的なラインが形成されています。

また、外側の張り出し（大転子付近）もフラットになり、骨盤から膝にかけてのラインが真っ直ぐ整いました。大量の脂肪を吸引したにもかかわらず、皮膚のたるみや膝上のシワなどは見られず、滑らかでハリのある仕上がりとなっています。

科学的エビデンス：RFALによる「3次元的な引き締め」

クォンタムRFのような「バイポーラRFアシスト脂肪吸引（RFAL）」の効果と安全性は、大規模な臨床研究によって裏付けられています。

引用論文： Cook J, DiBernardo BE, Pozner JN. Bipolar Radio Frequency as an Adjunct to Face and Body Contouring: A 745-Patient Clinical Experience. Aesthet Surg J. 2020. doi: 10.1093/asj/sjaa417

この論文では、745名の患者に対してRFAL（BodyTite等）を行った臨床経験がまとめられています。 主なポイントは以下の通りです：

• 皮膚と組織の収縮メカニズム： RFエネルギーが真皮および皮下の線維中隔ネットワーク（FSN）に熱を与えることで、コラーゲンの収縮と再構築を引き起こします 。
• 垂直・水平方向の引き締め： この技術は、皮膚表面の引き締め（水平方向）だけでなく、深部の線維組織への熱作用による「垂直方向（深部から表面へ）」の引き締めも可能にします 。これにより、たるみのない立体的なボディライン形成が可能となります。
• 高い満足度と安全性： 医師による評価は概ね良好で、患者満足度は96%と非常に高い結果でした 。有害事象は最小限であり、初期の学習曲線を過ぎれば大幅に減少することが報告されています 。

本症例のような「皮膚のたるみが懸念されるが、しっかり細くしたい」というケースにおいて、RFAL（クォンタムRF）は医学的にも推奨される強力な選択肢です。

Purelys TOKYO CLINICの工夫

当院では、このクォンタムRFの効果を最大化するために、以下のデザイン・技術を徹底しています。

1. 「絶対領域」を作る内転筋周りのデザイン 太ももの美しさは「隙間」で決まります。内ももの脂肪を根こそぎ吸引しつつ、クォンタムRFで皮膚を筋肉に貼り付けるように引き締めることで、リバウンドしにくいシャープな隙間を形成します。
2. 膝周りのスカルプティング 「膝上の乗っかり肉」も同時に処理します。ここは特に皮膚がたるみやすい部位ですが、クォンタムRFの細いハンドピースを用いることで、膝小僧の輪郭が浮き出るような華奢な脚を演出します。
3. ヒップアップ効果の創出 太もも裏とお尻の境目（臀溝）に対し、クォンタムRFで熱を加えることでお尻の下部を引き締めます。これにより、足が長く見える視覚効果（脚長効果）を作り出します。

まとめ

• 太ももの脂肪吸引における最大のリスク「皮膚のたるみ」は、クォンタムRFの併用で回避可能
• 745症例を対象とした医学論文（Cook et al., 2020）においても、RFALによる引き締め効果と高い患者満足度（96%）が証明されている
• Purelys TOKYO CLINICでは、単に細くするだけでなく「直線のライン」と「肌のハリ」にこだわった美脚形成を行う

「脂肪吸引で足は細くなったけれど、皮が余って老けて見える」という失敗を防ぐためにも、科学的根拠に基づいた引き締め治療の併用を強くおすすめします。

参考文献

1）Cook J, DiBernardo BE, Pozner JN. Bipolar Radio Frequency as an Adjunct to Face and Body Contouring: A 745-Patient Clinical Experience. Aesthet Surg J. 2020. doi: 10.1093/asj/sjaa417.